ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.2.10 00:27新刊情報

究極の質問と『新戦争論1』を読む勇気


昨日は声が枯れてしまったが、今日はまだしゃべって

ないから声が出るかどうかわからない。

昔はカラオケやってたから、大声量で歌うことが多く、

発声には自信があったのに、最近は仕事漬けでカラオケ

なんか行く暇もなく、のどが弱くなったなあと思う。

 

昨日は「ゴー宣道場」のアンケートを読んだが、

参加者が多かったからすごい量で、読み終わるのに

ずいぶん時間がかかった。

気になる感想はチェックしたが、あとは時浦くんが

選んだものに、わしが回答することになる。

 

「テロリストに人質にされたらどうするか?」という、

わしの質問が、会場でも、ネット上でもかなり衝撃

だったらしいが、その回答もアンケート用紙に

いろいろ書いてある。

まだ会場で直接のやり取りで答えてくれる回答の方が

正直だった。

あの時の回答は全員正直で好感を持ったものだ。

文章にすると、妙にカッコつけたリアリティーのない

回答になるのはなぜか?

 

やっぱり人と人が向き合って、その場で問答する方が、

人は正直になれるのかもしれない。

アンケートでは、申し訳ないが、まだリアルに考えて

ないなと思う回答が多い。

熟考して文章にすると、「テロリストと交渉する」とか、

「政府の悪口を言って死ぬ」とか、非現実的な妄想を

書き始める。

 

ちなみに木蘭さんが「舌を噛んで死ぬ」と言ってましたが、

どうもその方法は怪しいようです。

舌をかんだら筋肉が収縮して喉に詰まるという説も

ありますが、噛んでも痛いだけで死なない方が多い

ようです。

時浦くんに言わせれば、「あれは時代劇の忍者の話」と

笑ってます。

木蘭さん、別の方法を考えた方がいいですね。

「ゴー宣道場」にやって来る人たちでさえ、

甘い回答をする人がいるのに、一般国民がどれだけ

「テロとの戦い」を甘く見てるか、容易に想像がつく。

当事者意識を持つことが、どれだけ大変なことか、

『新戦争論1』を読む勇気もない連中の愛国心など

絶対に信じてはならない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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